今月の後半から解体が行われる方南町の普門館に行ってきました。
平日の間は駐車場が使えますので、ホール東側の駐車場が空いています。 (最終日の11日が非公開)

昨日の月曜が、かなり反響があり、作曲家の黒川圭一先生や、ユーフォ奏者の外囿 祥一郎氏のTwitterに出ていましたので、「行くなら今日しかない」ということで行ってみました。

・5千名入れるホールで、音響反射板は1枚しか残していませんので、舞台自体は広めです。
・導線と安全上の関係から、舞台のみ公開で、客席には入れません。
・音出しOKですので、舞台の音を聴いてみますと、音楽ホールではありませんので、だいぶデッドな響きです。
・舞台さんにお話をおうかがいしましたが、2011年の吹奏楽コンクールの時で最終です。
・その後地震の際に、天井崩落が起こり、耐震強度を調べると震度6でも危ない、ということから解体に至り、その後は建物は建てないようです。(1970年当時は近隣に工場があったが、今は住宅地で建てられない)
・近くが神田川と善福寺川の合流地点で地盤が緩く、下から水が湧いてしまう、というのが閉鎖となる大きな要因のように思いました。同時に客席部分が吊り天井のため、客席の床が危ない、というのはかなり真実味のある話です。(舞台がOKで客席立入りがNGなのはそのためです)

・吹奏楽コンクールで有名な所ですが、カラヤンの3度の来日公演時に使われたホールでもあります。
最後の来日(84年)は、かなり老け込んでおり、下手側でぐったりしていたそうですが、それでもお客様には元気なところを見せていた、というのが印象的でした。

・音響反射板は、カラヤンのリクエストで作られ、今あるのが2代目で、ドイツから色々と注文があったようです。
・照明は暗めでしたが、だいぶ撤去したと聞きました。