合間を見て、プロの指揮者・演奏家の演奏を観に行っていますが、非常に分かりやすい演奏でもありました。

場所)サントリーホール:日本フィルハーモニー
指揮)井上道義先生
曲名)錯乱の論理(八村義夫)・幻想交響曲など

現代音楽は、集客に影響するため避けられる印象が強いですが、非常に分かりやすいものとなっていました。奏者の世代交代などで、こうした音楽への抵抗感が薄まっていることや井上先生の明晰な解釈などが生きている印象があります。

こうした演目に合わせ、幻想交響曲も、ロマン派の盛り上がる展開よりも、ノンヴィブラート奏法で明晰かつすっきりした解釈で、曲の内容に意味づけを行おうとするものであり、同氏のマーラーやショスタコービッチの録音などと共通する、モダンなものになっており、大変聞きごたえのするものでもありました。